
【日本茶コラム】葉と茎の意外な関係
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葉と茎の意外な関係
この店頭に並ぶ前のお茶を「荒茶(あらちゃ)」といい、茶葉の形や大きさが不揃いで葉っぱ以外のものも混入しています。
一般の方が荒茶を見るとはほとんどないでしょう。
この荒茶が茶問屋に渡り形や大きさが整えられ、保存がきくよう火入れされて出来上がったものがスーパーや専門店などで見る煎茶や玉露です。これらを本茶といいます。
そして荒茶から本茶になるまでに、ふるったり風を当てるなどして「粉」「浮葉(ふは)」「木茎」に分けられます。 それらを総称して「出物」と呼ばれます。
粉は粉茶(芽茶)の原料、茎は白折茶の原料、浮葉はティーバッグの原料、頭はほうじ茶や番茶になります。
本茶や出物で出たお茶を、それぞれ焙煎して合組した「仕上げ茶」が完成します。
葉の方が茎よりも色や形状などの見た目が好まれますが、必ずしも葉の方がおいしいとは限りません。
それは茶に含まれるアミノ酸の約50%を占めるテアニンは、葉よりも茎に多いからです。 旨味だけを考えると、テアニンの多い茎がおいしく、コストパフォーマンスが高いと思います。 茎茶、かりがね、白折茶、棒茶といった名前で販売されています。
新緑園における、荒茶から仕上げ茶を作るまで
