
【日本茶コラム】甜茶(てんちゃ)とは
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甜茶(てんちゃ)とは
甜茶とは、中国原産の“甘い葉のお茶”全般を指す、茶とは異なる植物由来のハーブティーの総称です。
特に花粉症対策で注目されているのは、バラ科キイチゴ属の
「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」から作られるものです。
なお、「碾茶(てんちゃ)」という玉露の原料である茶葉とは全く別のものです。
原料植物の種類
甜茶に使われる植物は複数あり、「甜葉懸鈎子」以外にも、
アジサイ科・アカネ科・ブナ科の葉を原料とするものがあります。
それぞれ風味や効能が異なりますが、一般的に流通しているものはバラ科のものが中心です。
甘さの秘密:ルブソシド
甜茶の甘みは砂糖のような添加によるものではなく、
天然甘味成分「ルブソシド」によるものです。
この成分は砂糖の約75倍の甘さを持ちながら、ほぼノンカロリー。
甘味飲料の代替としても注目されています。
主な成分と期待される効果
● 甜茶ポリフェノール・カテキン類
花粉症やアレルギー症状の原因であるヒスタミンの放出を
抑える作用があるとされ、花粉症の予防・緩和に期待されています。
また、血糖値の上昇抑制、コレステロールの酸化防止など、
生活習慣病対策にも効果が期待されています。
● ミネラル・ビタミン類
カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、ビタミンC・Eなどが含まれ、
抗酸化作用や免疫力のサポート、疲労回復にも役立つとされています。
飲用効果と利用シーン
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アレルギー緩和:スギ花粉の飛散時期に向けて、
花粉症の症状を抑えるために利用されることが多いお茶です。
花粉の季節よりも前から継続して飲むことで、予防的な効果があるとされています。 -
ダイエット・血糖値管理:脂肪の分解促進や糖の吸収抑制作用により、
体重管理や糖質制限中の方にも適しています。 -
ストレス緩和:カフェインを含まないため、就寝前にも飲みやすく、
リラックスタイムのお供としても好まれます。 -
風邪・のどケア:のどの乾燥や不快感を和らげる甘さがあり、
寒い季節の体調管理にも適しています。
飲み方の目安・注意点
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飲み方:ティーバッグや茶葉を約500mlの水に1~2g入れ、
沸騰後に弱火で3分ほど煮出すのが一般的です。
煮出す時間が長いほど甘みが強くなります。 -
適量:1日2~3杯程度が目安です。
過剰摂取は、まれにお腹が緩くなることがあるため、体調に合わせて調整しましょう。 -
注意点:バラ科の植物にアレルギーがある方は注意が必要です。
妊娠中や授乳中の方、小さなお子様、持病のある方は、医師と相談のうえご利用ください。

まとめ
甜茶は、天然の強い甘みと多彩な健康効果を兼ね備えたお茶です。
花粉症の緩和や血糖値のコントロール、ダイエットサポート、
ストレス緩和など幅広い用途に利用できる点が魅力です。
カフェインを含まず、子どもから高齢者まで安心して飲める点も嬉しいポイント。
ただし、効果には個人差があり、体質に合うかどうかを見ながら、
日々の生活に取り入れてみることをおすすめします。
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