【日本茶コラム】さえみどり
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さえみどり
さえみどり茶の特徴
さえみどりとは、別名「茶農林40号」と呼ばれていて、早生種の煎茶用チャノキとして誕生しました。
「やぶきた」と「あさつゆ」の交配種で鹿児島県と宮崎県で多く栽培されています。「ゆたかみどり」と同時期の早生品種です。
「さえみどり」は、やぶきたよりも少し早く摘採でき、澄んだ緑色の葉から浸出される鮮明な水色(すいしょく)は宝石のようです。
さえみどりは、他の早生種と比べ、旨味が豊かで渋みが穏やか、そして「甘味」が特徴となる日本茶です。
ただし、晩霜の被害を受けやすく、回復も非常に遅いことから、栽培がやや難しいと言われています。
さえみどり茶の味
さえみどりは、代表的なチャノキ「やぶきた」と、天然の玉露と呼ばれる「あさつゆ」の香りと味わいを引き継いだ
煎茶のサラブレッドです。
濃厚な旨味とコク、日本茶特有の甘みが絶妙に絡み合います。
さらに、キリッとした渋みのアクセントのあるお茶です。
舌触りも喉越しもスッキリとしており、たいへん飲みやすいお茶です。
上品な香りによってリラックス効果も得られ、心と身体をリフレッシュしてくれることでしょう。
さえみどりの煎茶を水出しにすると、その特徴的な「甘み」と、美しい水色(すいしょく)が際立ちます。